こんにちは。無職から派遣看護助手に転職した、ままるです。
ままるは介護士を目指していますが、無資格、未経験の為、現在は都内の総合病院で看護助手の仕事をしながら経験を積んでいます。
介護の入門資格と言われている「介護職員初任者研修」の講座の受講を予定していて、都内のいくつかの教室の資料を精査している段階です。
その中で、講座の無料説明会を実施しているところがあったので、早速出掛けてきました。
今日はそんなお話です。
介護職員初任者研修とは
介護職に付く場合、ほとんどの現場で「介護職員初任者研修」の資格が求められます。
この資格は、厚生労働省が各都道府県にガイドラインを提示し、それに基づいて各都道府県が指定した養成機関が研修を実施します。(合計130時間の講習)
つまり、国や役所が資格講座を行っている訳ではなく、認可を受けた一般企業(主に医療法人等)が資格講座を行い、資格を交付する物です。
なので、一概に「介護職員初任者研修」と言っても、事業者によって値段はまちまち、2万円台から高い物だと10万円を超えるものもあります。
働きながら資格を取る
社会人になったら、働きながら「介護職員初任者研修」の資格を取るのが一般的です。
週一コース、週二コース、土日コース、夜間コースなど、事業者によってコースも様々容易されていますが、自分の生活圏で、金額の折り合いのつく講座を探すのはなかなか大変です。
ままるの場合、下のリンクにあるようなサイトを利用しました。
基本情報を入れるだけで、複数の講座の資料を一度に送ってくれるので大変便利です。
しかも完全無料です。
講座説明会に行ってみた
介護職未経験のままるは、講座の教室ももちろん初めての経験です。
自分の通える条件を満たした教室が、講座説明会を開いているということで、予約して行ってきました。
新宿区内のデイサービスの施設で、デイサービス終了後の夕方から週2回の講座です。
施設は真新しいタワーマンションの一階にあって、ロケーションも最高です。中に入ると病院のリハビリ室で見かける歩行器や車いすが多数あります。
全体的に開放的で明るい雰囲気、好感が持てました。
受付で予約の旨を伝えると、別室で待つように言われます。
そこに現れたのは、これまた好感が持てるニコニコした60過ぎのおじさんでした。
ヤマモトさんとの出会い
「講座説明会」と聞くと、複数の受講希望者を前に、担当者が壇上で説明するイメージでしたが、なんとこの日の受講希望者はままるひとりでした。
担当のヤマモトさんは、終始ニコニコ顔の気の良いおじさん。
講座の内容、デイサービスの様子などを細かく丁寧に説明してくれます。
「なぜ、ままるさんは介護職を?」
という質問があったのでざっくり過去記事の内容を話しました。
www.goodnojob.comヤマモトさんは、ままるの考えにとても共感してくれ、自分の話をしてくれました。
ヤマモトさんはアメリカの大学を卒業後、アメリカの旅行会社に就職します。そこで主に日本向けの旅行のアテンドをしていましたが、会社が成長し、日本にも支社を出す事になりました。
その日本支社の社長として、ヤマモトさんは日本に戻ります。
しかし、ヤマモトさんが日本支社の社長になって数年で、あの「9.11アメリカ同時多発テロ」が起こります。
本国の旅行会社も、その影響をモロに受け業務を縮小。
ヤマモトさんが率いる日本支社も翌年には撤退という結果になったそうです。
「9.11」をきっかけに職を失い、そのまま日本に残ったヤマモトさん。
その後の15年はまさに波乱続きだったと、ニコニコ顔の目を細めました。
外資系旅行会社の社長の経験など、やはり日本の企業では意味の無い物になってしまいます。
ハローワークに通い詰め、ようやく手にした仕事も様々な理由で続かず、職を転々としたそうです。
特に直近の会社は絵に描いたようなブラック企業で、心身ともに消耗しきったとのことでした。
そこでヤマモトさんは、今のデイサービスの施設と出会います。
60歳を過ぎて介護職にたどり着いたという訳です。
そこには「ひとの命」を考えさせられる毎日があり、ヤマモトさんにとっても目からウロコの日々があったそうです。
「今は毎日おだやかで楽しいですよ」
そう言っているヤマモトさんの笑顔には、波乱の人生を歩んで来た軌跡が刻まれているようで、とても説得力がありました。
講座の説明会という思わぬ場所で、思わぬ良い出会いがありました。
講座開始は10月下旬。
ままるは、ヤマモトさんのいるこの教室で、介護職員初任者研修の講座を受講します。