こんにちは。無職から派遣看護助手に転職した、ままるです。
僕は以前、秋葉原でメイドカフェを経営していました。
その前は飲食店を経営していたので、お店を作ることに関してはノウハウがありましたが、秋葉原という街はまったくの素人で、しかもメイドカフェは初挑戦でした。
そんな僕でも、順調に利益を出し、最終的には人手に渡しましたが、そこで得たノウハウは大きいと思っています。
本格的なメイドブームこそ去ったものの、今でもメイドカフェ開業の相談はポツポツ受けています。
「まだ会社で消耗してるの?」
ってことで、脱サラしてメイドカフェを開業したい人にはうってつけの記事です。
今日はそんなお話です。
http://www.thaich.net/news/20130413b.htm
メイドカフェとは
秋葉原を中心に今や全国に点在するコンセプトカフェ。
店員がメイド服を着て、コーヒーや軽食などを提供する飲食店ですが、現在ではそのコンセプトも多様で、「メイドバー」「メイドリフレ」「メイド散歩」など派生系のビジネスも多いです。
賛否両論あると思いますが、ぶっちゃけ現在の多くのメイドカフェは「女の子商売」です。(便宜上「今どきメイドカフェ」と呼びます)
見せ方が違うだけで、基本は「夜の飲み屋」と変わりません。
もちろん、いわゆる正統派のメイドカフェも存在しますが、その多くは老舗で、新規参入するにはハードルが高いでしょう。
「正統派メイドカフェ」と今どきメイドカフェの違い
正統派メイドカフェは、純粋に喫茶店の店員の服装がメイド服になっているだけのお店を指します。ですのでチャージ料もありませんし、飲食以外の物販やお客さんに余計な出費を促すようなサービスはありません。
当たり前ですがこのタイプのカフェは、利益が取り辛い為、なかなか経営として成り立たせるのは難しいと思います。
アキバでいうと老舗のこちらの店がそのタイプです。
JAM Akihabaraは、メイドカフェの代名詞「お絵描きオムライス」を初めて考案したことで有名な老舗です。店内は落ち着いており、ひとりでマンガを読んだりPCをいじったりするのに最適なお店です。
ちなみに経営的には、創業社長から二代目の社長に移り変わっていて、ままるは2人とも面識があります。どちらの社長も真面目で理念の通った経営者です。
一方「今どきメイドカフェ」の代表格と言えばこちら。
めいどりーみんは今や海外も含めて17店舗を展開する、メイドカフェ界の雄として君臨しています。料理や飲み物を注文すると、その料理に美味しくなる魔法をかけてくれるお店として有名です。めいどりーみんでは飲食代の他に「ご入国料」と呼ばれるチャージ代がかかります。また、メイドカフェ必殺のアイテム「チェキ」により、メイドと写真を撮れるサービスがあったり、メイドが歌ったり踊ったり、食事だけではないエンターテイメントを提供してくれます。
この「めいどりーみんスタイル」である「今どきメイドカフェ」の経営方法が、今のメイドカフェ業界の主流だと言えるでしょう。
メイドカフェ開業に必要なもの
【立地】
なにはともあれ店舗が無くては話になりません。
メイドカフェ開業にあたって、この立地が勝敗を分けます。
とは言え秋葉原界隈の店舗物件の家賃は、10年前とは比べ物にならないくらい高騰しています。特に激戦区である、秋葉原1丁目界隈や中央通り沿いなどは、坪3万を超えるなど目を疑うほどの金額です。
あなたが超絶な資産家で、趣味としてメイドカフェを開業したいならそんな立地でも構わないと思いますが、多くの脱サラ経営者としては、少しでも開業費用を抑えたいというのが本音ではないでしょうか?
おすすめは秋葉原から、神田方面もしくは上野方面に少しずれたマニアックな場所の空中店舗です。空中店舗とは一階ではなく2階以上の店舗のことを指します。
店舗物件は一階店舗(路面店)が一番家賃が高く、空中階になればなるほど下がる傾向にあります。
また、スナック等の造作が残っている店を借りれば、大幅に開業資金を圧縮出来ます。
人通りの少ないニッチな場所でも、とんがったコンセプトを打ち出せば、お店はうまくいきます。
特にアキバの客層は「オタク」。
オタクは良いものならどこにでも足を運ぶ人種なのです。
【開業に必要な資格】
飲食店を開業する場合、誤解している人が多いのが「調理師免許」の必要性です。
飲食店を開業する場合、必ずしも「調理師免許」は必要ありません。
もよりの保健所で講習を受ければ誰でももらえる「食品衛生責任者」という資格さえあれば、飲食店の開業許可はおります。
【メイド集め】
メイドカフェを開業する場合、メインのコンテンツとなるメイドの調達が重要です。
しかし驚くことに、メイドを集めるのは難しいことではありません。
現在でもコミケなどで人気絶頂のコスプレイヤー。コスプレを着たい女子は大勢います。実際秋葉原のメイドカフェでは、求人広告をお金を払って出しているお店はほどんどありません。お店を出してしまえば、HPなどに求人を募集しておくだけで、次々メイド服を着たい女子が面接に来ます。
ですが立ち上げ時のメンツを揃えるには、開業3ヶ月前くらいからしっかりHPをやSNSを立ち上げ、そこで募集するといった小技が必要です。
メイドカフェ開業のコスト
飲食店の開業費用は上限がありません。
脱サラしてのカフェ経営で一番難しい最初のハードルです。
初期投資はなるべく抑えたい所ですが、必要なものにお金を使っていくと飛ぶようにお金が出て行きます。
この初期投資を回収して利益を出さなくては意味がありませんから、スタートアップは非常に重要です。
基本は中古です。
店舗も造作が残っているところを、手作りで改装するレベルでいいですし、食器やキッチン用具も店舗用の中古で揃えます。
ここら辺のノウハウは、経験者に味方を作った方が得策です。
素人が初めて作る店と、玄人が作る店とでは初期費用に2倍も3倍も差が出ます。
ざっくりですが神田、上野界隈の造作付き15坪〜20坪くらいのお店を出すのに必要なのは300万〜2000万くらいでしょう。保証金などの店舗取得費も含めてです。
例えば500万の開業資金で店舗をオープン。
20席
平均客単価2500円
一日40人集客
月売上300万
利益率25%=75万
最初からこんなに上手くは行きませんが、モデルケースだと1年以内に初期費用は回収、あとは利益になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ピーク時よりはずいぶん落ちたものの、アキバのメイドカフェはまだまだ好調のところが多いようです。
脱サラしても夢のある業種だと思いますよ。
ポイントはいかに開業資金をかけずに、エッジの効いたコンセプトを打ち出せるか。
アイディアと行動力に自信のある方がいれば、是非チャレンジしてみてください。