こんにちは。現役介護士のままる@mamaru0911です。
NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」という番組を知らない人は少ないと思います。
様々な業種、業界の「プロフェッショナル」にスポットを当てたドキュメンタリー番組ですが、実はどんな人にも「プロフェッショナルの流儀」はあってしかるべきものだと僕は思います。
僕は今まで、飲食業や広告業、IT関係の会社を経営してきました。
経営者は、もちろん仕事に命を懸けて当然という風潮はあります。
しかしそこで働く人の中にも、自身の仕事に誇りと理念をもって挑んでいる「プロフェッショナル」達が大勢います。
今日はそんな「プロフェッショナルの流儀」に関して語りたいと思います。
プロフェッショナルとは何か
NHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル仕事の流儀」では、確かに画面映えする職業の人が多く取り上げられています。
しかし、この番組で最も伝えたい事は「どんな仕事にもプロフェッショナルの流儀は通ずる」という事なのではないでしょうか?
そもそも「プロフェッショナル」という言葉が「仕事の対価としてお金を稼ぐ」という意味であれば、働く全ての人は「プロフェッショナル」と言えるはずです。
しかしNHKのドキュメンタリー番組に取り上げられる様な人は、ただ生活の糧の為に惰性で働いている人達ではありません。
一言で言うと、プロフェッショナルとは「自分の仕事にこだわりがあるかどうか」だと僕は思います。
「働く」と言う事
労働の対価としてお金を稼ぐ事に対して、人間は様々なスタンスで向き合っています。
単純に言うと、一生懸命な人もいるし、そうで無い人もいますよね。
自分の仕事にプライドを持って、日々キャリアアップを目指して努力している人もいれば、決まった時間の決まった作業だけを淡々とこなし、その対価を生活の糧として得ている人もいます。
特に「転職」を考えるひとは、前者であれば問題ないと思いますし自身が望む次のステージを探すことに僕は賛成です。
しかし後者のような人が「転職」を探している場合、その多くは「今までより稼げる
」「今までより楽」という視点でだけ仕事を探しがちです。
このような転職の成功例は、ほとんど無いと言って良いでしょう。
仕事とは前向きに取り組んでこそ、その人のキャリアアップに繋がり、しいては収入アップに繋がるものです。
つまり「こだわり」を持たない転職は、しない方がマシだと言う事です。
転職をするかしないかより先に、まずは自分の現状の仕事への取り組み方を考えるべきだと僕は思います。
身近にいるプロフェッショナルたち
先日僕がなにげなく近所の道を歩いていると、小規模な道路工事をしていました。
住宅地で人通りも車どおりも少ない道で、僕以外には誰もいません。
しかしそこで交通整理をしていたひとは、僕に向かって深々とお辞儀をし
「ご迷惑を掛けて申し訳ございません。」
「こちらを渡って頂けますでしょうか?」
と、丁寧に僕を誘導してくれました。
人も車も皆無な道で、そこまでする必要があるのか?
と思うひともいるでしょうが、僕はその交通整理の仕事の方の「プロフェッショナルの流儀」を見た様な気がしました。
力を抜けばいくらでも抜ける仕事でも、自分のこだわりを全力で出していたその人は、きっと他の仕事をしてもそういったスタンスでのぞまれるのでしょう。
また違う日に、とあるスーパーで買い物ををしていました。
日曜日の夕方は、どのレジも長蛇の列。
やっと僕の順番が来て、レジの係の人がせっせと商品をバーコードに通す姿を見ていました。
合計金額を告げられ、僕が財布からお金を出そうとしていると
「レシートは必要ですか?」
とその人は僕に聞きました。
僕はレシート不要なので、その旨を伝えると
彼女は僕から受け取ったお金を自動のカウンターに入れる事無く、暗算でおつりを僕に渡し、次の人の商品をバーコードに通している最中に、僕から受け取ったお金を自動のキャッシュカウンターに入れていました。
そこで短縮できるのは、きっと2〜3秒だと思います。
おそらくマニュアル違反でもあるし、レジ誤差のリスクもあります。
しかしそこまでしても、お客さんの数秒を短縮する彼女の「プロフェッショナルの流儀」に僕は感心しました。
僕のプロフェッショナルの流儀
僕は現在、派遣で介護士をしています。
介護士の仕事は意外と孤独で、特に夜勤は担当フロアーを一人で任されることになります。
そうなると全ては僕のさじ加減で、仕事が進んでいきます。
僕は全ての利用者さんに、なるべく「快適」を届けたいと思って仕事に臨んでいます。
手を抜く事はいくらでも出来ますが、僕がそれをすると利用者さんの大切な一日が不快になってしまいます。
「自分ならどうされるのがベストか」
を常に考えながら仕事をしているつもりです。
そうすると、多くの利用者さんは笑顔を返してくれますし、なにより自分の充実感が違います。
決してNHKのドキィメンタリー番組に取材されることは無いでしょうが、僕なりに日々仕事にこだわりを持って働いています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
テレビで特集を組まれるほどの「目立つ」職業ではなくても、自分なりのこだわりを仕事にもって働いている人は、きっと誰かがそれを見ています。
「仕事が辛い」
「仕事辞めたい」
と思っている多くの人は、自身の「プロフェッショナルの流儀」に関して、今一度考えてみてはいかがでしょうか?
介護士ベイベー