こんにちは。無職から派遣看護助手に転職した、ままるです。
2000年に入ってから、あちこちの業界で試験的な導入が繰り返されている「セルフレジ」。
いよいよ、すかいらーくグループが導入したというニュースが報道されました。
すかいらーく セルフレジ導入 | 2017/1/24(火) 8:29 – Yahoo!ニュース
ファミレス業界では、初めてとなるセルフレジの導入とのことですが、すでにマクドナルドやGUやイオン、TUTAYAやHMVなど様々な業界で進出中のセルフレジ。
テクノロジーの進化によって、我々の生活は今後どのように変化していくのでしょうか?
今日はそんなお話です。
http://www.okamoto-group.co.jp/newslist/csr/okamoto-2015-5-30
セルフレジとは
その名の通り、お客さん自らがレジ操作を行う「自動レジ」のことです。
日本では2000年初頭から導入され始め、現在では一部定番化されているところもあるので、目にした事がある方も多いと思います。
僕自身も、TUTAYAやイオンなどでセルフレジを使ったことがあります。
最近では、セルフレジを導入した「漫画喫茶」も都内で登場しています。
僕の行った漫画喫茶では、退店時はセルフレジで会計を済ませないと、店を出れない仕組みになっていました。
我々の生活に馴染もうとしているセルフレジですが、今度はファミレス業界大手のすかいらーくがその導入を始めたということです。
飲食店でのセルフレジ導入の最大のメリット
これはもう完全に「人件費」の圧縮が最大のメリットになります。
ファミレスの都内型ロードサイド店の平均の席数は、200前後でしょうか。
200席前後の店舗であれば、ランチ、ディナー時のピークタイムにはフロアーに4〜5名の人員が必要になります。
お客さんが帰る度に、必ずレジ処理に一人の人員を取られる瞬間が出来る訳です。
セルフレジ導入によって、この処理がゼロになれば、ファミレスのフロアー作業の効率は劇的に向上されます。
また、15時〜17時の「アイドルタイム」と呼ばれる時間帯や、深夜の集客が少ない時間帯は、業態にもよりますがフロアー人員を一人にしている店舗も少なくありません。
そんな状態こそ、セルフレジの恩恵は大きいと思います。
東京都では、2016年の最低賃金が25円上昇と過去最大の上げ幅になり、932円になりました。
セルフレジの導入により、各時間帯一名の人員カットが可能になれば、その恩恵は企業側に取ってかなり大きいものになります。
セルフレジ導入でレジ誤差ゼロ
セルフレジや自動レジ導入の企業側のデメリットのひとつが、その導入費用です。
メーカーや仕様にもよりますが、現在のセルフレジ一台を導入するコストは200万円から500万円ほどだと言われています。
企業側としては、先行投資になりますが、セルフレジや自動レジを導入すると生まれるメリット
- 人件費の圧縮
- レジ誤差の回避
でその投資分を償却出来る、という考えで各企業は導入を実現しています。
実際僕の働いていた、日商100万円〜150万円くらいのファミレスの場合、一日営業してレジ誤差がゼロの日の方が少なかったです。
当然人間がレジを打つ場合、どんなに注意していても「レジ誤差問題」はゼロにはなりません。
損失した金額は、年間になると非常に大きな金額になりますが、これは企業側の「損金」として計上されます。
セルフレジや自動レジを導入する事によって、金銭管理が安定化するという面でも、企業側にはメリットが多いことが分かりますね。
自動オペレーションが生む未来図
レジに限らず、我々の身の回りでは様々なテクノロジーが進化して発展を続けています。
セルフレジに関しては、今後も様々な業界で導入が続き、10年後にはスーパーやコンビニの「レジ打ち」の仕事は、人間がやるものでは無くなるのでは無いでしょうか?
僕と同じかそれ以上の世代の方は、簡単に想像出来る「駅の切符切り」。
「昔は駅員さんが、一人一人切符を切っていたんだよー」
と言っても、今の自動改札しか知らない世代の人からすると、想像も出来無いかも知れません。
恐らくスーパーやコンビニなどの小売店やファミレスやファーストフード業界の将来は、そのくらい劇的に変わってくるような気がします。
将来「おじさん」のバイトなんて無くなる
会社の倒産やリストラなどで、不運にも職を失ってしまった「おじさん世代」。
深夜に立ち寄ったコンビニで「研修中」という名札を付けたおじさんが、震える手でレジを打っている姿を見ると
「このひとは、レジなんて触ったことが無いような人生を送ってきたんだな」
と胸が熱くなり、思わず握手して激励の言葉をかけたくなるような時があります。
そんな僕らおじさん世代の助け舟であった「レジ打ち」の仕事も、10年先には無くなるはずです。
深夜の警備員の仕事も、テクノロジーの進化したセキュリティーシステムに取って代わられ、ビル清掃の仕事も、ロボット化が大きく進んでいることが予測されます。
1月5日に日本老年学会が「高齢者は75歳から」と提言しました。
おそらくこのままの流れ出いくと、年金の支給額が70歳からになるのは確実だと思われます。
僕は今年44歳。「団塊ジュニア」「第二次ベビーブーム」世代です。
僕らの世代は非常に人口が多いわけですね。
今の年金のシステムのままでは、とても僕ら世代の人口に年金は配り切れない。
なので、僕ら世代が65歳になるまでに、何らかの施策がとられるのは間違いない現実です。
さらに時代はさらに「多様化」し、テクノロジーは進化していきます。
それまで人手を必要としてきた仕事は激減し、アルバイト先すら無くなっていきます。
年金も無い、バイトも無い。
悲しいですが、それが日本の未来図なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「便利」「快適」を求める社会の裏側には、悲惨な未来図が待っています。
そうなる前に僕らが出来ること、それはそんな時代でも選ばれる「技術」や「能力」を身につけることです。
「誰でも出来る」
仕事は、この先どんどん少なくなってきます。
その当たり前の現実に悲観する前に、自分の技術や能力やを高めましょう。
僕が中高年に介護職をすすめる理由は、そういったところにもあります。
仕事が無い!転職したい!そんな人は介護職に付けば良い|カイゴジョブフェスタに行ってみた – グッドノージョブ
現状維持でうかうかしていると、時代はあっという間に過ぎていきます。
将来を明るくするか、暗くするか。
まさに自分次第という時代ですね。