こんにちは。無職から派遣看護助手に転職した、ままるです。
1月5日、アメリカラスベガスで開催された、革新的テクノロジーの祭典「CES2017」にて、完全無転倒という夢のバイク「Honda Riding Assist」を実験車として世界初公開しました。
ホンダ、自立するバイク「Honda Riding Assist」世界初公開 (Impress Watch) – Yahoo!ニュース
最新テクノロジーはここまできたか!
という感動と共に、バイク大好きおじさんの僕としては、なんだか複雑な気持ちになりました。
今日はそんなお話です。
ホンダ、自立するバイク「Honda Riding Assist」世界初公開 (Impress Watch) – Yahoo!ニュース
Honda Riding Assistとは
2017年、米ラスベガスで開催された「CES2017」で実験車として世界初公開された、完全無転倒、自立するバイクです。
Honda Riding Assistは、HONDAがASIMOなどで培ったホンダ独自のヒューマノイドロボットのバランス制御技術を、二輪車に応用したという形です。
ライダーが乗っていても乗っていなくても、転倒する事無く自立した状態を保ちます。
ハンドル部分に搭載された電動モーターが、人間と同じように細かくハンドルのバランスを取り、見事に自立状態をキープします。
さらにおそらく前部に搭載されているカメラからの映像を認識して、前を歩く人間にまるで犬のように自立しながら付いて来るなど、従来の二輪車(バイク)では考えられない動きをします。
動画で見ると、その凄さが分かります。
www.youtube.comそもそもバイクの楽しさって
僕はバイクが好きです。
高校生の頃、初めてバイトした理由は「バイク免許取得費」「バイク購入費」を捻出するためでした。
多くの大人と同じように、20代になってめっきりバイクに乗る機会は無くなりましたが、30代の後半になって「バイクに乗りたい」症候群に襲われ、自分の青春時代の憧れだったバイクを手に入れ「リターンライダー」としてバイクライフを楽しんでいました。
日本中どこの街でも普通に走っているバイクですが、よくよく考えるとかなりクレイジーな乗り物です。
ガソリンを燃料とする、むき出しの内燃機関のエンジンの真上にまたがって、100km近いスピードを二輪という不安定な状態で走り続ける。
なんでこの乗り物が合法なのか、と思わせるほど想像以上に危険な乗り物ですよね。
なぜ「バイク好き」はこんなクレイジーな乗り物にまたがりたがるのでしょうか?
バイクの魅力は人それぞれですが、僕が感じるバイクの魅力はこの三つ。
- エンジンの振動をダイレクトに感じる躍動感
- 風を切って走る爽快感
- リスキーな感覚を味わえるスリル
これはもう、バイクに乗ったことのある人しか分からない感覚かも知れません。
この感覚にはまってしまうと、他の物では代用が聞かないほど中毒になります。
バイクを知らない他人からは、ほんとに意味不明ですよね。
そもそもバイクは不便なもの
うららかな春の日、さっそうと走るバイクは気持ち良さそうに見えませんか?
確かにバイクに乗るのは気持ちがいいものです。
でも一年を通すと、その「気持ちいい」シーズンは本当に限られます。
真夏のツーリングなんて実は地獄です。
シート真下にあるエンジンの表面温度は数百度。
外気温と合わせると、まるで罰ゲームのように灼熱地獄を味わえます。
さらに冬場も逆に地獄です。
真冬に80kmで走行すると、風の影響で体感温度はさらに下がります。
完全防寒して乗っても、冬場のバイクは極寒地獄です。
また、バイクは天候に限りなく弱い乗り物です。
雨や風に多いに影響されますし、長距離のツーリングで行きは最高、帰り道はゲリラ豪雨で最悪、というのはバイク乗りのあるあるです。
「世の中にこんなに不便な乗り物はあるのか」
と思えるほど、不便なバイクですが、それを凌駕するほど興奮や感動をさせてくれる乗り物でもあるんです。
だから「バイク好き」はバイクが辞められないんですね。
縮小し続けるバイク業界
日本のバイク業界のピークは、それこそ僕が10代の頃でした。
多くの高校生男子の憧れだった「バイク」。
時代は変わり、この21世紀「高校生=バイク」なんて信じられない時代になりました。
現代の若者で、バイクに興味があるひとはもの凄く少ないのです。
それが証拠に、大手バイクメーカーの新車購入者は年々減り続けています。
さらにその購入者のボリュームゾーンはなんと50歳中心。
「バイク=若者」という時代はとっくに終わり、「バイク=中年」が現代の実情なのです。
ホンダ自立バイクは高齢化ライダーの神器になるか
「バイク好き」の高齢化はますます進んで行きます。
そんなバイク好きのおじさんたちも、いつかはバイクを降りなくてはいけません。
その一番の理由は「体力」です。
大型バイクともなれば、その重量は200Kgを超えてきます。
その鉄のかたまりを操作することに、自分の体力がいつかはついていかなくなるはずです。
バイクに乗る事自体は可能でも、その重い車体を「取回す」ことが難しくなります。
エンジンを切って車庫に入れたり、ユータンしたりが困難になります。
さらにその最中に、バイクを倒してしまった場合等、自分ひとりでは起こす事が不可能になってしまいます。
そういった理由で、バイクに乗る事を諦めてしまうおじさんライダーは多いと思います。
大好きなバイクに乗れなくなるなんて、もの凄く寂しいことですよね。
しかし、今回ホンダが発表したHonda Riding Assistは、そんなおじさんライダーの苦悩をすべて取り払ってくれる夢のバイクです。
今回のモデルは実験車ですが、近い将来商品化されることでしょう。
こんな技術が続々投入されてくれば、おじさんライダーの未来は明るいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
バイクや車に限らず、テクノロジー進化は目覚ましいものがあります。
そのテクノロジーは、単純に「すごい」「便利そう」だけでは意味がありません。
そのテクノロジーが、人の生活や人生において本質的に「幸せ」の手助けが出来るもの、それが本当の意味の「テクノロジー」だと思います。
さすが「技術のホンダ」。
おじさんライダーの未来を助ける「自立バイク」。
是非商品化を楽しみにしています。