こんにちは。無職から派遣看護助手に転職した、ままるです。
受験シーズンまっただ中ですね。
2017年の受験生の諸君も、本番直前の追い込みで眠れない夜を過ごしているのではないでしょうか?
中学、高校、大学と受験する学校は様々だと思います。
受験によって人生が決定付けられるわけではありませんが、自分が目標を立て準備してきたことの結果を見るというプロセスは、社会人になってから重要なスキルになると思います。
そういった意味で、是非自分がやってきたことを全力で本番試験にぶつけて欲しいと思います。
かくいう僕も、現在介護職員初任者研修のスクールに通っています。
【介護職員初任者研修】おじさんが受講した内容と費用とおすすめする意味 – グッドノージョブ
来週には最終試験が控えていますが、それに先立ち「模擬試験」を先日行いました。
模擬試験の結果は、なんと僕が全ての生徒の中で一位の成績でした。
と言っても、最終的にはほぼ全ての人が合格するような試験なのですが、同じ授業を聞いて来た同志が、意外にも点数が低くて驚きました。
もちろん、知識の記憶というものは個人差があるとは思いますが、僕が最高点を出せた理由のひとつに
「まったく分からない問題でも、選択肢の正解率を上げる裏技」
を使ったからです。
非常に単純な手法ですが、同じクラスの同志に話すと意外と知られていないテクニックだったので、この受験シーズンに何かの足しになればとエントリーにします。
今日はそんなお話です。
意外と知らない受験する時に一番考えなくてはいけないこと
誰しも人生の中で、一度は通るであろう「受験」というシュチュエーション。
当たり前ですが「受験」であるということは「合格」することが目的であるはずです。
「合格」するために、必死になって「勉強」するわけですね。
多くの人は「勉強」することばかりに目が向いて、ものすごく大切なことをあまり深く考えていないような気がします。
「受験」に「合格」するためには、ある一定以上の点数を取る必要があります。
極論ですが「受験」に「合格」するためには「勉強」して知識を貯えなくても、点数さえ取れれば目的である「合格」は出来るわけです。
では「受験」において「点数」を取るためにはいったい何が必要なのでしょうか?
正解は
「テストの制作者側の立場に立って考える」
ということです。
世の中の多くのテストは、所詮「人間」が作っています。
どんなに偉い先生でも「人間」には「心理」があるんですね。
テストを受ける際に、目の前の「テストの内容」である文字ばかりを見るのではなく、その文字を製作した「テスト制作者」の「心理」を読む事で「点数」をある程度獲得出来るはずです。
もちろん、本質である勉強をまったくせず「点数」だけを狙いに行け、と言っているわけではありません。
膨大な試験範囲をすべて網羅できる受験生は稀です。
誰しもテストを受けて、まったく分からない問題が一つや二つあるはずです。
そんな問題が選択肢であった場合、サイコロを転がすように決めるのと、理論的に正解を選ぶのでは、正解率は天と地ほど違います。
「この問題は手も足もでない」
そんな時の最終手段として、選択肢の正解率を劇的に上げる方法をご紹介します。
まずは例題を解いてみて下さい
若干アレンジしましたが、先日の介護職員初任者研修の問題を一問出題します。
【認知症およびそのケアに関する記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい】
1 認知症では、経験自体忘れるが、健忘では、経験自体は忘れにくいものの、その内容をすぐに思い出せないことがある。
2 前頭側頭葉変性症(ピック病)では、初期より著しい記憶障害が現れることで周囲が発症に気づく事が多い。
3 認知症の方は、判断能力や状況説明能力の低下があるため、健康管理に配慮が必要で、特に脱水・便秘・低栄養・活動量の低下などは、認知症の症状そのものを悪化させることが多いので注意が必要である。
4 認知症には、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症などの種類があり、それぞれ症状・ケアが異なる。
5 レビー小体型認知症では、REM睡眠行動障害(RBD)で、夜間睡眠時に悪夢を伴う大声や体動などが発生し、ベッドから転落することもある。
いかがでしょうか?
介護に関する事を勉強したことが無い方には、さっぱり意味不明な問題だと思います。
まったく手も足もでない問題ですが、選択肢なのでどれかを選ばないのはもったいないですよね。
サイコロを転がすと、正解率は1/5。20%ということになります。
しかし、このテスト制作者側の心理を読む事で、内容的にはまったく分からないこのような問題も、正解率を大きく上げる裏技があります。
人間は「隠す」ことが苦手だという心理
僕は以前、本物の「メンタリスト」に出会ったことがあります。
彼は大学院まで心理学を学び、後にアメリカの大学で「メンタリズム」の基礎を学んだと言っていました。
彼が僕に試したお題は実に簡単です。
このクローバーのA、ダイヤのA、スペードのA、ハートのAの4枚のカードに、ジョーカーのカードを一枚足します。
その5枚のカードを彼に見えないように、僕が並び替えます。
彼は裏側になった5枚のカードの中から、どこがジョーカーか当てるというゲームです。
メンタリズムは心理学の応用ですから、手品とは違って種も仕掛けもありません。
それ故に「100%」の成功確立ではありませんが、人間の心理はある程度一定という考えから、かなり高い正解率になります。
僕が左から右に伏せたカードを並べて、その中のどこかにジョーカーを隠します。
そうすると彼は迷わず
両はじのカードを一枚ずつ選択肢の中から消しました。
つまり5枚のカードの中の、一番左と一番右にはジョーカーは隠れていない、と考えたのです。
彼曰く、人間は奇数の中の一つに何かを隠す場合
はじっこには隠しづらい
という心理が働くということです。
これは本当に見事で、確かに僕はジョーカーを両はじには隠していませんでした。
つまり彼は一瞬にして、1/5の確立から1/3の確立に選択肢を絞ったわけです。
この例は、多くの受験問題にも当てはまります。
テスト制作者は、5つの問題の中に一つだけ正解を隠しているわけです。
その心理として、1番最初と1番最後には
隠しづらい
はずです。
もちろん例外は多々あるとは思いますが、例えば大学受験の過去問の5択問題の正解を10年分集めた場合、明らかに1番と5番の正解は少ないはずです。
この考えのもと、例題の1と5は削除するとしましょう。
1 認知症では、経験自体忘れるが、健忘では、経験自体は忘れにくいものの、その内容をすぐに思い出せないことがある。
2 前頭側頭葉変性症(ピック病)では、初期より著しい記憶障害が現れることで周囲が発症に気づく事が多い。
3 認知症の方は、判断能力や状況説明能力の低下があるため、健康管理に配慮が必要で、特に脱水・便秘・低栄養・活動量の低下などは、認知症の症状そのものを悪化させることが多いので注意が必要である。
4 認知症には、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症などの種類があり、それぞれ症状・ケアが異なる。
5 レビー小体型認知症では、REM睡眠行動障害(RBD)で、夜間睡眠時に悪夢を伴う大声や体動などが発生し、ベッドから転落することもある。
絶対表現は誤りという法則
というわけで、選択肢が1/5から1/3に一気に正解率が向上しました。
しかしこの問題の場合、2,3,4の中で何が正解かを抽出する要素がまだ残っています。
「絶対表現」というのは「例外無し」ということです。
「〇〇は必ず××である」
とか
「〇〇は常に××しなくてはならない」
とかいう文言が含まれている文章は、誤っている場合が多いという法則です。
普通に考えて「例外なし」の事例というものは少ないんです。
世の中のどんなジャンルの物であっても、必ず例外は付きまといます。
さらに「例外なし」の事例がもしあったとしたら、それは非常に目立つわけです。
なので勉強している間に「例外なし」の事例に当たったら、それは人間の記憶に強く残るはずですよね。
なので「絶対表現」が問題文中に現れた場合は、その時点で限りなく怪しいと思って間違いありません。
では、それを踏まえて例題を見てみましょう。
2 前頭側頭葉変性症(ピック病)では、初期より著しい記憶障害が現れることで周囲が発症に気づく事が多い。
3 認知症の方は、判断能力や状況説明能力の低下があるため、健康管理に配慮が必要で、特に脱水・便秘・低栄養・活動量の低下などは、認知症の症状そのものを悪化させることが多いので注意が必要である。
4 認知症には、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症などの種類があり、それぞれ症状・ケアが異なる。
この中に「絶対表現」が隠れています。
みなさんは見つけられたでしょうか?
正解は
2 前頭側頭葉変性症(ピック病)では、初期より著しい記憶障害が現れることで周囲が発症に気づく事が多い。
3 認知症の方は、判断能力や状況説明能力の低下があるため、健康管理に配慮が必要で、特に脱水・便秘・低栄養・活動量の低下などは、認知症の症状そのものを悪化させることが多いので注意が必要である。
4 認知症には、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症などの種類があり、それぞれ症状・ケアが異なる。
2の「初期より著しい」という文言です。
一般常識として冷静に考えると、病症の「初期」という確定はなかなか難しいものだと思いませんか?
風邪を引いた「初期」っていったいいつでしょう?
しかもその「初期」から「著しい」記憶障害が現れると、この問題文では明記しています。
「著しい」というのも尺度が非常に難しいはずです。
なので、介護や医療の知識がまったくなくても、誤っている文章は「2」であることが分かるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
もちろん全ての問題やケースに、当てはまる法則やテクニックではありません。
しかし「受験」する際に少しだけ視点を変えるだけで、正解率を上げられるのは事実だと思います。
これはマーケティングでも同じ事が言えますが、目の前の見えているものだけに捕われていると、もっと重要なことに気がつかない場合が多々あります。
物事の本質を見極める癖を付けていくことが、人より優位に物事を運ぶ鉄則だと僕は思います。
多くの受験生にとっては、これからが本番のシーズンになります。
是非、悔いの残らないように全力を出し切って欲しいと思います。
最終的に、勝負の分かれ目は「体調」にあったりもします。
くれぐれも体調にはご留意して、望む結果を出して下さい。