こんにちは。無職から派遣看護助手に転職した、ままるです。
福岡で衝撃的な事件が起こりました。
偽警官 路上で金塊6億円奪う | 2016/12/14(水) 6:43 – Yahoo!ニュース
複数の男性が、6億円分の金塊を貴金属店に販売する為に搬送中、偽警官に成り済ました犯人が職務質問を装い接触、そのまま6億円の金塊を奪って逃走する、というあまりにも大胆な犯行です。
白昼堂々行われた、福岡6億円事件。
そうです。
その手口は、昭和の大事件
「3億円事件」を彷彿とさせます。
今日はそんなお話です。
昭和の大犯罪3億円事件の真実~全ての真相はどこにある?~ | 人類の進化に影響を与えた言語とお金~誕生・発展から未来~
福岡6億円金塊強奪事件とは
今年の春、福岡市博多区の路上で、貴金属店に販売する為に6億円分の金塊を、アタッシュケースに入れて運搬中、背後から警察官の制服を着た数名が職務質問を装い接触、すきを見てアタッシュケースごと金塊を強奪したというものです。
この事件、昭和のミステリー、大事件としても記憶されている
3億円事件
と手口がそっくりです。
3億円事件とは
1968年12月10日、東京府中市にある府中刑務所裏の一本道にて、東芝従業員のボーナス3億円(現在の貨幣価値でおよそ10億円)が、白バイに乗った偽警官によって奪われました。
1975年に時効を迎えたこの3億円事件。
多くの謎と憶測を呼んだ日本史に残る大犯罪です。
福岡6億円事件と府中3億円事件の共通点
本記事でも多くの方の認識から「強奪事件」という表記をしていますが、実は2つの事件とも「強奪」ではなく「窃盗」にあたります。
その理由は
誰も傷つけることなく金品のみを盗みさる
という鮮やかな手口にあります。
通常数億円にのぼる多額な金品を盗む場合、かなり強引な手法でなければ不可能だと思われます。
福岡6億円事件も府中3億円事件も、ひとりのけが人も出さずに犯人は金品を盗みさることに成功、そのまま逃走しています。
その理由のひとつとして、両事件とも犯人側の入念な準備があげられます。
事前にその場所に6億円の金塊、もしくは3億円の現金が存在するという情報を得ていた。
その結果、警察に成りすます用意を周到に行い、犯行に及んでいます。
両事件の共通点をまとめると
- 多額な金品の輸送情報を事前に知っていた
- 誰も傷つけることなく犯行を遂行した
- 警察官の制服を着用することによって警察に成りすました
福岡6億円事件も府中3億円事件も、その犯行を成功させた鍵は
ニセ警察
にあります。
入念に準備された警察コスプレによって、金品を輸送する側に「警察」を演ずることによってこの2つの犯行は成功に導かれています。
権力に弱いという一般人の心理
なにも悪い事をしていないのに、パトカーや警察官が近づいてきて、ドキッとした思いはしたことありませんか?
我々一般人は、あの制服やパトカー、白バイなどの乗り物を見ただけで、反射的に動揺してしまうという心理的な側面を持っています。
特に制服は、それを着ているひとを見るだけで脳内に強くイメージをしてしまいます。
僕は現在総合病院で看護助手として働いています。
看護助手の制服は、看護師のそれと非常に似ていて、患者さんにはよく間違えられます。
そればかりか、患者さんによっては無資格の看護助手の僕を医者だと勘違いする人もいるくらいです。
病院の中で、医療従事者っぽい制服を着ているだけで多くの人は「医療の資格保持者」というイメージを勝手に持ってしまいます。
まさにコスプレマジック。
福岡6億円事件も府中3億円事件も、警察官という圧倒的な国家権力の象徴である「警察官コスプレ」を利用すると言う非常に心理的な部分をついた犯罪だと言えます。
6億円事件と3億円事件の一番の共通点
多くの共通点を持つ両事件ですが、僕が思う一番の共通点、それは
報道の仕方
です。
3億円事件は、あまりにも多くの小説やドラマ、映画になるほど憶測を呼んだ事件です。
その事件の背景には、報道の謎も多く含まれます。
3億円事件に関して、あまりにも報道機関がうまく機能しなかったんですね。
まるで誰かの圧力がかかっているかのように、報道や警察が真実を公開することを躊躇いました。
そのため謎が謎を呼び、多くの小説にもなったという訳です。
今回起きた「福岡6億円金塊窃盗事件」も、12月13日に報道としてニュースが上がってきましたが、その事件の起きた日付は今年の春。
正確な日付も公表されていません。
白昼堂々、6億円にものぼる金塊が奪われたという大事件が、なぜ今まで報道されなかったんでしょうか?
ミステリーの匂いがプンプンします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
福岡6億円事件と府中3億円事件があまりにも共通点が多すぎて、今回のエントリーを書きました。
これからさらに両事件に共通点が生まれるとしたら、福岡6億円事件も迷宮入りしてミステリーと化してしまうという可能性ですね。
いずれにしてもこの事件、今後の警察発表や報道の仕方にも注目が集まりそうです。