こんにちは。無職から派遣看護助手に転職した、ままるです。
今日はクリスマスイブですね。
皆様どのようにお過ごしでしょうか?
恋人とふたりっきりで、家族や友達とワイワイ、いつもと変わらずひとりで過ごす方ももちろんいるでしょう。
ちなみに20代男性の33%は「クリぼっち」を満喫するようです。
若い男性の3割「クリぼっち」 仕事・バイト…普段通り (朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース
僕は毎年クリスマスイブになると、クリスマスに命懸けで挑んでいたあの頃を思い出します。
それぞれにとって大切なクリスマスイブ。
今日はそんなお話です。
僕が命を懸けたもの、それはレストラン
僕は16歳の時に、キッチンのアルバイトから飲食業にどっぷりとはまっていました。
36歳で自分の店を手放すまで、飲食業以外の仕事はほとんどしたことが無かったくらいです。
特に10代20代のころは「フレンチ」や「イタリアン」を中心とした洋食のレストランで仕事をしていました。
24歳で初めてゼロから店を立ち上げ、自らマネージャーをした店もフレンチカジュアルのお店でした。
日本の洋食店にとって、クリスマスは一年で一番の書き入れ時。
クリスマスに閑古鳥が鳴いている洋食屋なんて、最悪だと思っていましたね。
クリスマス記事を連投した僕は、意外にもクリスマスを楽しむ側で経験したことはほとんどありません。
16歳から36歳までは、少なくとも毎年クリスマスは店に立っていました。
いつもより着飾ったお客さん達が、幸せそうに自分の店のクリスマスメニューで楽しむ姿を見て、どれほど幸せな気持ちになったことか。
サービスマンの一番の喜びは、お客様の笑顔を見ることです。
これは建前ではなく、本心からそういう気質をもった人間でないと、サービスマンは勤まらないと僕は今でも思います。
あの頃のクリスマス
当時のクリスマスイブは、ほとんどの人が当たり前のように外食をしました。
むしろ外食しなくてはいけない、という強迫観念に包まれていた世の中だったと言っても過言ではないでしょう。
恋人がいる男性は、有名店の予約確保に必死でした。
今のように「食べログ」はありません。
「己のリサーチ能力だけで彼女を喜ばせる」
そんな活気が当時のクリスマスにはあったような気がします。
レストランというものは、当然ですが席数に限りがあります。
クリスマスばかりは店側も強気でした。
普段5000円くらいの単価の店でも、クリスマスの二日間は
12000円
20000円
の二コースのみの営業とかが普通でした。
もちろんお一人様の金額です。
しかも時間も決まっていて
第一部18:00から
第二部20:00から
とかですね。
いまの時代では考えられない営業の仕方です。
金額も内容も、時間もすべて店の都合。
当時はこれでも12月になるとすぐに予約で満席だったのですから驚きです。
クリスマス当日は、予約外で強引に並ぶお客様も出るくらいでした。
クリスマスを楽しませる側の幸せ
日々の営業では、当然原価率を入念に考え、ロスを減らした切り詰めた営業をしているのが飲食店の姿です。
でも、クリスマスだけは違います。
大幅に利益を乗せた値段でも予約で完売するので、その分原価も余計に掛けられます。
コース料理のみの営業なので品数も限られます。
そのためロスを気にせず、高級食材をふんだんに使用出来るわけです。
通常営業ではなかなか触らないような高級食材。
鴨や仔羊、ウサギや鹿などのジビエやトリュフやキャビアやフォアグラなど。
これはお客様だけではなく、働く側もテンションが上がるんです。
いつもよりワンランクもツーランクも自分の店の格があがったような、そんな誇りに満ちた気分で働けるのがクリスマスのレストランなのです。
今年のクリスマスは?
残念なことに、最近のクリスマスに着飾ってレストランで食事を摂られる方は少なくなっていると思います。
その分、有名パテシエが作ったクリスマスケーキが予約完売の盛況です。
いつもよりちょっと贅沢したものをテイクアウトして、家でゆったりするのが今どきのクリスマスのスタンダードなのかも知れません。
若い頃、あれだけ情熱を注いだレストラン人気のかげりには、残念な気持ちもありますが、街や電車でクリスマスケーキの箱を抱えた、幸せそうなカップルを見るとあの頃のお客様を思い出さずにはいられません。
僕にとってのクリスマスの思い出は、いくつになってもあの頃のまま止まっているのかも知れませんね。
まとめ
皆さんはクリスマス、どんな思い出がありますか?
そんな過去を思い出しつつ、今年のクリスマスを過ごされていることだと思います。
どんな形でもそれが心に残るものであれば、それがその人にとっての素敵なクリスマスです。
どうぞ幸せなクリスマスをお過ごし下さい。
それでは皆さん。
メリークリスマス☆