こんにちは。無職から派遣看護助手に転職した、ままるです。
カナダで行方不明になっていた古川夏好さんが遺体で発見された事件で、48歳の男がカナダ警察によって逮捕されました。
また、先日高田馬場駅で起きた、異臭事件の犯人も逮捕されました。
どちらの事件も犯人逮捕のきっかけになったのは「防犯カメラ」映像。
我々の身の回りで日々増え続ける防犯カメラ。
その存在は、犯罪抑止力になっているのでしょうか?
今日はそんなお話です。
日本での防犯カメラの現状
日本で防犯カメラでの犯罪捜査が注目を浴びたのは、1990年代後半のオウム真理教に関する事件です。
当時は高速道路や幹線道路の防犯カメラが、オウム真理教の動向を探る上での大きな捜査上での武器になりました。
2002年には、東京歌舞伎町に50台の防犯カメラが新設され話題になりました。
この防犯カメラによって、歌舞伎町の治安が大幅に改善されたという見方もあります。
現在では日本中で、500万台以上設置されていると言われている防犯カメラですが、防犯カメラによってほんとうに犯罪は抑止されているのでしょうか?
防犯カメラが設置してある場所
現在、特に都心で生活しているひとは、外出して一日何らかの防犯カメラに映り込まないというのは不可能だと思います。
コンビニ、駅、学校、銀行ATMなど、あらゆる施設に防犯カメラは設置されています。
また、地方で生活するひとの多くは、日常行動に車を使います。
道路にも一般道から高速道路、警察が設置するNシステムなど、その行動を記録に残さずにいられるのは、よっぽどの山奥でしか不可能でしょう。
公共の場所に設置されている防犯カメラによる撮影は、プライバシーの侵害には当たりません。
我々の行動は、常に誰かに見張られているのです。
防犯カメラは犯罪抑止になっているのか
世の中のほとんどのひとが、街中防犯カメラがあるのを知っているはずです。
その上で、日常の犯罪は後を絶ちません。
それは犯罪行動の動機にあります。
ひとが犯罪を起こす時、多くは「計画的犯行」か「衝動的犯行」かに分かれます。
「計画的犯行」の場合、当然防犯カメラはその犯罪者によって計算されるはずです。
周到な犯罪者であればあるほど、防犯カメラの位置や角度を調査し、犯行を起こすならその死角を狙うはずです。
一方「衝動的犯行」の場合、犯行そのものが「衝動的」な訳ですから、街中にある防犯カメラの存在自体、気にしていない場合が多いと思います。
「衝動的犯行」の場合、防犯カメラがあろうが無かろうが、犯行は行われてしまう、ということです。
防犯カメラの役目と今後
現代では、防犯カメラの映像が犯人逮捕の決め手になるケースが非常に多いと思われます。
実際こちらの記事で書いた事件では、病院内に防犯カメラが少なかったことから、犯人特定に時間が掛かっています。
防犯カメラが無かった時代は、犯罪が起きても犯人がその痕跡を残さない限り、証拠を探すことが非常に困難でした。
防犯カメラの台頭により、捜査のきっかけになる証拠が入手しやすくなった訳です。
犯罪の検挙率は、防犯カメラによって飛躍的に向上したといっても過言ではありません。
しかし防犯カメラの存在そのものが、犯罪を抑止しているのかと思うと、なかなかそうでは無い気がします。
今後、防犯カメラの解像度や精度はますます進化していくことでしょう。
それでも犯罪が減少するかと言えば、そうではないのが人間の不思議なところです。
「バレるからやらない」
はとても常識的な考えで、そもそもそう考えるひとは犯罪を犯すことは少ないと思います。
犯罪とは、常識を逸脱したひとが犯すわけで、その常識を逸脱したひとは今も昔も割合は変わらないような気がします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
防犯カメラが増えることは、犯罪が行われても、その検挙率が上がるわけですから歓迎することだと思います。
しかし、「防犯カメラ増=犯罪減少」という考え方は危険だと思います。
日々、様々なニュースが流れていますが
「防犯カメラがあるから安心」
という思いは捨てて、慎重な生活をする必要がありますね。