こんにちは。派遣看護助手のままるです。
ままるは以前、芸能関係の仕事もしていました。
ちらりと覗いた「芸能界」という名の「魔界」。
そんな経験から例の騒動について書こうと思います。
芸能界ってどうなのよ?
ままるは以前、動画や音楽を再生するスマホ用のアプリを開発し、レコード会社や芸能事務所にそれを売り込む商売をしていました。
アキバの「地下アイドル」と言われる人たちから、メジャーなアーティストまで結構な数の仕事をしてきました。
TVや雑誌、映画関係の人たちとも仕事するようになり、数年経つと、何となくですが「芸能界」の構図のようなものが見えてくるんですね。
メジャーどころで一番お世話になったのはavexです。
今をときめく三代目J Soul Brothers や EXILE 、浜崎あゆみやE-girls のコンテンツなんかも扱わせてもらいました。
ところが、ジャニーズ案件は一度も触ったことがありません。
SONY music やVicterなんかとも仕事していくと自然と他のレーベルや事務所が繋がってくるんですが、ジャニーズだけはどこをどうつたってもたどり着きませんでした。
ままるのような事業を行っている会社の立ち位置は、芸能界と他業界の「溝」にあると言って良いでしょう。
「芸能界」の中にいる訳では無いので余計なしがらみも無く、比較的自由に営業できました。
しかし「芸能界」の内側が見える機会が増えるにつれ、芸能界内の「不自由さ」をも垣間みる事になります。
ジャニーズだけは別格
僕らのような一般社会に対して「芸能界」があるとするならば、それを構築する「芸能事務所」は星の数ほどあります。
ジャニーズを初め、アミューズ、オスカー、ケイダッシュ、ナベプロ、avex、など皆様が一度は名前を聞いた事のある大手事務所から、「タレントひとり、社長ひとり」という個人事務所まで本当に無数に存在します。
実際の「芸能界」とは地上波に影響力のある上位十数社であり、これらの事務所の集合体を「芸能界」と呼ぶのです。
新参の弱小芸能事務所は、自ら発掘した新人タレントをイベントやネットなどで、コツコツ頑張って売り出そうとしても、それは本当に無謀な戦いなのです。
これはもはや「日本の政治」にとても近いものがあります。戦後から発展した日本のエンターテイメントの世界は、巨大な「芸能界」という仕組みですでに不動のものとなってるのですから。
当然ですが「芸能界」には巨額の金が常に動いています。だからこそ既得権益のような関係性で、その集まる金を配分する図式が成り立ってるんですね。
ある芸能事務所の社長の受け売りですが、
「芸能界はひとつの株式会社みたいなもの。各事務所にはそれぞれの役割があり、連携がある。それが上手に作用して、芸能界のバランスを取っている。」
その社長はこうも言っていました。
「とりわけジャニーズ事務所は別格だよ。」と。
なぜSMAPは解散したのか?
SMAPの5人はままると同世代。25年もSMAPを続けています。
しかも彼らは、10代の前半、物心ついた時から芸能界の中にいて人生のほとんどを国民的スターとして過ごしている訳です。
あなたは25年の間、親族以外でほとんどの時間を一緒に過ごし、かつ仲の良い友達はいますか?
「不仲なのか!?」
と言うより
「仲が良い」ほうが不自然だとは思いませんか?
ファンの人たちからすれば、画面の中だけではなくプライベートでも飲みにいったり遊びに行ったり、グループのことを常に最優先に考える、みたいな理想像はあると思います。
しかし現実的に考えて、彼らもひとりの人間です。
「ひとりの人間の人生」と考えると、「演者」として常にトップに君臨し、そのプライベートや発言さえ、制限され続けるプレッシャーは想像しがたいものがあります。
「芸能界」は、常に我々「視聴者」を楽しませてくれる舞台です。
その舞台で笑顔で踊り続ける「演者」の気持ちなど我々「観客」は知る由もありません。その「演者」が優秀であればなおさらです。
我々が出来るのは常に「憶測」だけで、ほんとのほんとは絶対に知る事はできません。
いかにスクープ報道がなされても、それは常に「舞台」の一部なのですから。
僕らの世代が考えること
ままるとSMAPを同じに考えることは、もちろん出来ませんが、「同世代の男」として感じることはあります。
ままるも20代半ばから商売を立ち上げ、20年以上毎日事業のことばかり考えて生きてきました。
瞬く間に時間が過ぎ、40歳を超えたころふと、
「自分の人生これでいいのか」
という疑問がわき起こったのです。
その一番の理由は、30代まではまったく考えなかった、
残りの時間
を意識するようになったから。
40歳を超えたとき、
「あと20年やれば60歳だな。60歳ってもう死ぬまで10年か20年しかないな。」
弱気と言われるかも知れませんが、こんな発想は本当に30代の時にはありませんでした。
残された自分の人生、どうやって生きていくのがベストなんだろう。
ままるの場合その考えの先が、事業を辞めること、無職になって冷却期間をおくこと、でした。
SMAPが、はたしてままると同じ考えかどうかは知る由もありません。
しかし時を同じくしてままるは事業を辞め、SMAPはグループを解散した。
SMAP解散の理由は、40代の男性が通るひとつの別れ道で、出した答えのような気がしてなりません。
とは言え、彼らの知名度は説明するまでもないほど凄いものです。
SMAPが解散した後も、それぞれがそれぞれの分野で活躍することを切に願っています。
ご清聴ありがとうございました。