熊本では先日の地震に続き、今日現在でも梅雨前線の影響による大雨の被害が続いている。住民の方々や関係者の方々の安全と、被害がこれ以上拡大する事の無いように祈るばかりだ。
そのニュース報道の中で、僕がたびたび違和感を覚えるフレーズがある。
「熊本県甲佐町では一時間に150ミリの猛烈な雨を観測し」この「一時間に150ミリ」っていったいどのくらい「猛烈なのか」。
大雨被害のニュースでは、当たり前のようにこの「一時間に何ミリ」というフレーズが使われるが、よくよく考えるとピンと来ている視聴者は少ないように思う。
「観測史上最多」とか「50年に一度の」などのフレーズも、確かに大雨なんだろうな、とは思うもののどうしても実感が無い。
その理由は、この「一時間に150ミリ」という数字に基準が無いからだ。
例えば、僕の大好きなつけ麺屋「やすべえ」さんの場合
麺の量を選ぶ時に
「並盛が220gか。腹減ってるから倍くらいいけそー」
みたいな感じで基準から自分の判断が出来る。
これが基準が書いていない初めての店で
「腹へってるから大盛りで」
と軽い気持ちで頼んだら、麺が900gきて思わぬフードファイトに挑む事になった経験もある。
(ちなみにその店の並盛は600g。後で知った事だが)
話を戻そう。
では大雨に関するニュースの「一時間に150ミリの猛烈な雨」の基準とは。
東京の年間の平均降雨量はおよそ1500ミリ。
東京では一年間トータルで「1500ミリ」しか雨が降らない。
それを基準とすると「一時間に150ミリ」は尋常ではない雨量だ。
なにごとも基準と照らし合わせてみると、その真意がわかりやすかったりする良い例だとままるは思うのであった。