暑い。
夏を実感しながら近所のフレッシュネスバーガーに。
カウンターで注文して番号札を受け取り席でPCにむかう。
資料の作成に没頭して我に帰ると30分が経過。
頼んだハンバーガーが来ねえ。
僕のテーブルには番号札だけが寂しそうに立っていた。
近くを通りかかった店員に声をかけると、
店員の顔色が変わる。
やはり注文を忘れていたようだ。
僕には一言も発することなく、キッチンに駆け寄った彼女が発したのは間違いなく中国語だった。
どうやらキッチン内部で調理をしているのも中国人らしい。
フレッシュネスバーガーの店内にこだまする中国語。
まるで中華料理のようでじわる。
僕は16歳の時、飲食店のキッチンでバイトした。その後自分の店を持つ事が夢になった。
32歳の時に都内で飲食店を開いた。
飲食業に夢を持てた時代だった。
最近は飲食店で働く若い人は激減していると言う。すき家をはじめ、飲食業のブラックなイメージは払拭されることはない。
その為日本の飲食業に従事する外国人は増加の一途をたどる。
自分に夢を与えてくれた飲食業というフィールドは、時代と共にその姿を変えようとしている。一抹の寂しさを感じるままる。
かぼちゃバンズとフレッシュトマト。
中華版フレッシュネスバーガーの味は、あのころのままだった。