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43歳無職から介護士へ。起業、転職、失業、全てを経験した「ままる」が語る「幸せな生き方」とは?

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おばあちゃんからのハロウィン!看護助手は小さな幸せをもらえる仕事

こんにちは。無職から派遣看護助手に転職した、ままるです。

今日も夜勤明けで、この記事を書いています。

未経験、無資格で始めた看護助手の仕事も、順調にこなしています。

16時間勤務は、僕の年齢ではこたえますが、看護助手の仕事は辛いことばかりではありません。

今日はそんなお話です。

Grandmother.

 看護助手の仕事

看護助手には様々な仕事があります。

www.goodnojob.comその中でも、夜間に多いのが「トイレの見守り」。

点滴を受けていると、体内に入ってくる水分が多いため、必要以上に尿意をもよおします。

患者さんが高齢で、なおかつ寝ぼけていたりすると、足腰がおぼつかなくなり、転倒するリスクが高まります。

 

実際、僕が病棟で働き始めてからも、何度か患者さんの転倒事故が発生しています。

病院に入院しているのに、転倒して怪我をしていたらシャレになりません。

その為「ふらつき」が予想される患者さんのベッドには、予めセンサーが付けられ、ベッドから起き上がった瞬間に、ナースコールが鳴り、看護師か看護助手が、患者さんのトイレへの行き来を「見守る」という仕事があります。

大川さんは88歳

88歳の大川さんという患者さんがいます。

大川さんは身長140cmを少し超える程度、体重はおそらく30kg代だと思います。

なんというかもう「樫の木モック」のような体型です。

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http://www.chara-net.com/item11100.html

頭には黒いネットを被り、緑色の素敵な杖をついて、よたよたと歩きます。

ほんとうにアニメのキャラクターのような、かわいいおばあちゃんです。

そんな大川さんは、夜中に頻繁にトイレに行きます。

僕が夜勤の時は、その度に僕が大川さんを見守ります。

高齢の患者さんにとっては、ベッドからトイレまでのわずかな距離でも、自力で歩けるうちは、我々看護側は極力手助けをしません。

それは「トイレまで自力で歩く」という動作でさえ、患者さんにとっては筋力を使う運動になり、退院後の生活を支える重要な要素になるからです。

「見守り」とは、ただ排泄行為を達成させるだけではなく、入院生活で寝ている時間が多い患者さんの「リハビリ」を自然と出来る環境を作ることです。

その為、自力歩行が可能な患者さんであれば、はじめから身体を支えるのではなく、ふらつきで倒れそうになった瞬間に、身体を支えられるようなポジションを取り、患者さんの自力歩行を見守るのです。

大川さんは、夜中の12時を過ぎた頃から、一時間に一回はトイレに行きます。

その度に僕は大川さんの側に立って、一緒にトイレに向かいます。

大川さんの気持ちを考える

大川さんは、寡黙なおばあちゃんです。

うつむき加減で、ほとんど話はしません。

僕がベッドにいくと、いつも杖をついてスタンバイしています。

トイレからベッドに戻ると、いつも「ありがとう」と一言だけ言ってベッドに入ります。

きっと「申し訳ない」という気持ちもあるんだと思います。

僕からしたらそれが仕事なわけですから、まったく問題ないのですが、大川さんからしたら「夜中に何度も自分のトイレの為に呼び出してる」そう思っているように見えます。

大川さんに限らず、そういう患者さんは多いです。

排泄行為や食事が自力で出来なくなり、介助が必要になった時、本人はきっとショックなんだと思います。

同時に介助者に対して「こんなことさせて申し訳ない」という気持ちが湧いてくるのだと思います。

僕はそんな患者さん達に対して、極力明るく振る舞うことを心がけています。

患者さんを見守りからベッドに戻した時「また呼んでね」と声を掛けています。

昨日の大川さん

昨晩も、いつもと同じように大川さんの見守りをしていました。

3回目の見守りが終わって、大川さんをベッドに戻した時、いつもと違って大川さんがなにやら袖の下をごそごそやっています。

そして無言でこれを僕に差し出しました。

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ハロウィンのお菓子ですね^^

僕におかしを渡した大川さんは、いつも通りにベッドに潜っていきました。

僕が来る前に、大川さんが自分の袖の下に、このお菓子を忍ばせていたのを想像すると、なんとも微笑ましい気持ちになります。

まとめ

看護助手は、無資格、未経験でも始められる病院内では珍しい仕事です。

ですが、決して楽な仕事ではありません。

その証拠に、僕の後に2人の新人が入ってきましたが、一度か二度出勤しただけで、僕と顔を合わせる前に2人とも辞めてしまいました。

病に冒されている、特に高齢者の方の近くにいるのは、精神的にも辛いことも確かです。

実際に昨晩も、ひとりの方が亡くなりました。

ひとの死に目に直面する仕事というのも、なかなか厳しい仕事だと思います。

でも、看護助手の仕事って、なんていうか、派手では無いけれど、患者さんから少しずつ、ほんの少しずつ「幸せ」を分けてもらえる仕事のような気がします。

元気になって退院される方、病に伏して最後の最後まで赤の他人の僕の手を握ってくれる方、ほんとうに様々な出会いがあります。

これから看護助手の仕事をしてみたいと、思ってる方がいたら、どうぞ長い目で見て下さい。

いつか「小さな幸せ」に気がつく時が、必ず来ると思います。

 

88歳の大川さんからみたら、僕のようなおじさんでも充分子供に見えるのでしょうね。

トリック・オア・トリート!

ハッピーハロウィン!大川さん!

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